第四回福岡市史講演会 御家騒動と家臣団 ―黒田武士の主従意識―
今も残る福岡藩家臣の屋敷門(現在、福岡城跡に移築の「名島門」)
今も残る福岡藩家臣の屋敷門(現在、福岡城跡に移築の「名島門」)
 福岡市史編さん室では、市史編さん事業の活動と成果を、広く市民の皆様に知っていただくため、毎年講演会を開催しております。今年度は福岡市博物館の秋の特別展ともタイアップし、黒田二十四騎や黒田騒動で有名な初期の福岡藩政を題材に、他藩とも比較しながら、江戸時代の黒田家家臣団と黒田武士は、いかにして生まれ、そして変わっていったのか、を講演とシンポジウムで明らかにします。

【日時】平成20年8月30日(土) 午後2時~5時
【会場】福岡市立中央市民センター3階ホール 
【入場料】無料

*事前申し込み不要(定員先着480名)

講演「黒田騒動と家臣団の形成」午後2時~
九州産業大学教授 福田千鶴

講演「鍋島騒動と『葉隠』」午後3時~
九州大学大学院教授 高野信治

シンポジウム「近世大名黒田家と家臣団」午後4時~
長崎大学教授 柴多一雄(司会進行役、福岡市史編集委員)/九州産業大学教授 福田千鶴/九州大学大学院教授 高野信治/久留米大学教授 江藤彰彦


講師・シンポジウムパネラー紹介
柴多一雄 福田千鶴 高野信治 江藤彰彦
柴多一雄(シンポジウム司会進行役)
 長崎大学教授・福岡市史編集委員会編集委員・近世専門部会長。
 日本経済史の中でも近世の経済構造の研究を専門とする一方、黒田氏や福岡藩に関して、甘木市、春日市、太宰府市、福岡県など、多数の自治体史編集にたずさわる。
福田千鶴
 九州産業大学教授・福岡市史編集委員会近世専門部会専門委員。
 日本近世政治史、史料学を専門とし、黒田騒動など人物や事件から幕藩体制の形成・発展を研究。主な著書に『御家騒動-大名家を揺るがした権力闘争-』、『幕藩制秩序と御家騒動』など。
高野信治
 九州大学大学院教授・福岡市史編集委員会近世専門部会副部会長。
 佐賀藩を題材に日本近世の国家と民衆支配、武士の性格、宗教、社会観など、多岐にわたる研究をおこなうほか、鳥栖市史など自治体史編集に関わる。著書に『近世大名家臣団と領主制』など。
江藤彰彦
 久留米大学教授・福岡市史編集委員会近世専門部会専門委員。
 北部九州をフィールドに、日本近世の農村に関わる社会・経済史を専門とする。また福岡藩政史料に関する研究を進め、『福岡県史』の資料編、通史編などの編集、執筆に関わる。
「黒田騒動芝居絵」の家臣像(福岡市博物館所蔵) 「黒田騒動芝居絵」の家臣像(福岡市博物館所蔵) 二代藩主黒田忠之像(福岡市博物館所蔵) 福岡城本丸の石段
福岡城二ノ丸の石垣
「黒田騒動芝居絵」の家臣像(福岡市博物館所蔵) 二代藩主黒田忠之像(福岡市博物館所蔵) 上:福岡城本丸の石段
下:福岡城二ノ丸の石垣
黒田続家譜(福岡市博物館所蔵)
黒田続家譜(福岡市博物館所蔵)

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