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No.467

企画展示室4

「あかりの館」灯火具コレクション展

平成28年4月5日(火)~6月19日(日)

「あかりの館」と灯火具コレクション
旧「あかりの館」外観(撮影:九州電力株式会社)

旧「あかりの館」外観
(撮影:九州電力株式会社)

「あかいの館」展示室の様子(撮影:九州電力株式会社)

「あかりの館」展示室の様子
(撮影:九州電力株式会社)

 福岡市中央区薬院にある福岡市九電記念体育館のとなりには、かつて、国内初のエネルギーに関わる展示施設「九州エネルギー館」付属「あかりの館」(旧名「電気資料館」)がありました。「あかりの館」は、昭和59(1984)年、あかりの道具と歴史をテーマとして開館した資料館で、火おこし、松明、灯籠、灯明、行灯、ランプ、電球などからなる300点あまりの灯火具が展示されていました。
 平成25(2013)年には来館者が500万人(九州エネルギー館・あかりの館を含む)に達するなど、学習や行楽の地のひとつとして広く人びとに親しまれていましたが、平成26(2014)年3月26日、30年間の歴史に幕を閉じました。
 本展は、「あかりの館」閉館後、九州電力株式会社から福岡市博物館に寄贈された灯火具コレクションのなかから、同館の代名詞的存在でもあったランプコレクションの一部を紹介するものです。
 110点におよぶランプコレクションの歴史は、九州エネルギー館の前身である「電気科学館」時代(1971~1982年頃)までさかのぼります。この頃に、電気に関する資料の充実を目的として、有志たちによりランプの収集がはじまりました。その後、「電気資料館」(「あかりの館」)が新設されることにともない、新たにランプが収集されました。『原色図説洋燈考』(1973年発行)の著者で、ランプの収集家でもあった安川巌氏は、自身が収集していたランプの一部を寄贈したといわれています。
 収集したランプは、福岡市在住の眼科医であり、ランプの収集家でもある福田量氏らにより、製作地や形状による整理と分類が行われました。その成果は、施設の二階に「ランプサロン」として展示されました。平成十五(2003)年、あかりの道具と歴史を紹介していた一階に「西島伊三雄 童画の世界」を新設することが決まり、灯火具とランプコレクションは、「あかりコレクション」として二階に集約され、閉館を迎えるまで公開されていました。


Ⅰ.洋燈の世界

 ランプ(lump)は、光源や灯火をあらわす言葉です。日本では、ガラスの火屋でおおわれ、石油を浸した芯に火をともす照明具、特に石油ランプを指す言葉として紹介されています。
 石油ランプの歴史は、安政五(1859)年、アメリカのペンシルバニア州でエドウィン・ドレークによる石油の機械掘りが成功し、石油時代が幕開けしたことと深い関わりがあります。それによって鯨油を用いたランプに代わり、石油ランプは、西洋社会に急速に普及していきました。
 この頃西洋では、ガラスの製造技術が飛躍的に進歩したこともあり、ガラスの加工技術を駆使した豪華なランプがつくられるようになります。特に、ヨーロッパでは、室内装飾としての役割を兼ねた華やかで芸術性の高い装飾が施された石油ランプが数多く製作されました。ヨーロッパとは対照的に、アメリカでは、シンプルな装飾のものが多く、工芸性よりも機能性に重点を置いたものがつくられました。

フランス製テーブルランプ(一部)

フランス製テーブルランプ(一部)

アメリカ製ランプ(撮影:九州電力株式会社)

アメリカ製ランプ(撮影:九州電力株式会社)

休館日

開館時間
午前9時30分~午後5時30分
(入館は午後5時まで)
休館日
毎週月曜日
※月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館
※年末年始の休館日は12月28日から1月4日まで
pressrelease

Facata(博物館だより)

福岡市博物館

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