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No.475

企画展示室2

ごちそう日本美術

平成28年8月9日(火)~平成28年10月10日(月・祝)

 この「ごちそう日本美術」は、福岡市博物館が所蔵する文化財に見られる、さまざまな「食」の表現を紹介する展示です。まずは、この展示の案内役をご紹介しましょう。

豆腐小僧図
●豆腐小僧図(とうふこぞうず) 重光 紙本着色 江戸時代

 ようこそ、福岡市博物館へ。ぼくは妖怪・豆腐小僧。暑い季節も、寒い季節も、一年中美味しいお豆腐の妖怪だよ。妖怪といっても、悪さをしたりはしない。町のあちこちにお豆腐やお酒を届けにいくのは、ぼくのお仕事なんだ。頭に被った大きな笠がトレードマークだよ。これから、ぼくといっしょに、いろんなごちそうを探しに行こう。



●大江山福寿酒盛(おおえやまふくじゅのさかもり) 歌川国芳(うたがわくによし) 大判錦絵 嘉永6年(1853)

 大皿に盛ったごちそうがいくつもある!お酒の銚子(ちょうし)もあるよ。ここは、丹波国大江山(たんばのくにおおえやま)にある鬼の親玉が棲む御殿。大きな杯(さかずき)を手に、顔を赤くしているのが鬼の親玉・酒呑童子(しゅてんどうじ)だ。酒呑童子とその一味は、京の都にまで出没し、財宝を奪い、人をさらっていくので、人々にとても恐れられていた。時の帝(みかど)の命をうけ、酒呑童子を討つことになったのが源頼光(みなもとのよりみつ)さま。頼光さまは、四天王と称される四人の優れた武将をおともに、山伏(やまぶし)の姿に変装し、大江山に入っていった。そこで、出会ったお爺さんから、鬼の力を失わせる不思議なお酒を授けられ、酒呑童子の御殿にたどりつき、まんまと酒盛りに持ち込んだ。いまや、宴のまっさかり。真ん中では、四天王の一人、渡辺綱(わたなべのつな)と鬼は踊りを競って、場を盛り上げている。鬼たちは、すっかり打ち解けて楽しそうだけど、山伏に扮(ふん)した武将たちは、きりっとした表情。それもそのはず、酒呑童子が酔っ払って寝入ったところを討ち取ろうという計画なんだよ。

大江山福寿酒盛大江山福寿酒盛

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pressrelease

休館日

開館時間
9時30分〜17時30分
(入館は17時まで)
※2024年7月26日~8月25日の金・土・日・祝日と8月12日~15日は20時まで開館(入館は19時30分まで)
休館日
毎週月曜日
(月曜が祝休日にあたる場合は翌平日)
※2024年8月12日~15日は開館し、8月16日に休館
※年末年始の休館日は12月28日から1月4日まで

Facata(博物館だより)

  • 福岡市博物館 市史編さん室
  • はかた伝統工芸館
  • ふくおか応援寄附
  • 福岡市の文化財

福岡市博物館

〒814-0001
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