福岡市博物館
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お知らせ続 本とわたし① それは「愛」でしょう (館長 有馬 学)

2014.4.29

★現在 博物館の読書室では、「博物館スタッフによるおすすめ図書」を紹介中!
     
【紹介した本】
たのしい採集
朝日新聞社/編  朝日新聞社
1955年

/////////////////////////////////
え~、これ、データとして見られるの?

   ****
   (担当:見られるのです。おとなりの総合図書館で。くわしくはこちらのリンク
   ****
で。
福岡市総合図書館に画像の確認に行ってきました。コピーもとりました。
丁寧に応対して下さった2階レファレンスカウンターの方々に感謝します。
実に50数年ぶりの再会でした。
あまりの感動に、企画担当者の制止を振り切って、
該当する部分をぜんぶ引用してしまいます。
糞虫少年へと僕の背中を押した部分です。
~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○
  「このなかまの熱心な研究家になると、ピンセットでさがすのももどかしく
  素手でふんを扱うこともあるそうだ。
  そうはいかなくとも、道に落ちているふんに出あった時、
  ぽんと靴先でひっくり返して見るのが、こん虫採集をする人の常識である。」
~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○
へらとピンセットの違いくらいで、あとは文章のニュアンスまで
かなり正確に記憶していたのに、我ながらびっくり。
ん? 
往路に自分のを出して復路に調べるってところがないって?
ご心配なく。6ページ先に項を改めて書いてあります。
~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○
  「ふんに集まる虫を採るにも、ウシやウマのふんがない場合、
  牧場で小箱にたっぷりつめこんで、もって行く人もある。
  日帰りで往復同じコースを通る時、往きがけに腹の中のものを出して
  帰りに調べてみるという人もあって、感心させられる。」
~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○
こんなに長く書くのは、この企画ではルール違反です
(わかってるよ、うるさいな!もうすぐ止めるって)。
でもね、この文章を「感心させられる」って結ぶのは、並の人物じゃないですよ。
これが子ども(小学校高学年からせいぜい中学生)を相手にした文章です。
しかも、全88ページに植物、動物、鉱物まで含み、少なくとも3 分の2 は
写真というスペースの中で、糞虫に対するこの手厚いあつかい。
それは「愛」でしょう。
それにしても、箱にたっぷりつめこんで持っていく途中って、
何というか、その、どうなんでしょう?
                                            館長 有馬 学