福岡市博物館
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スタッフ通信『新修 福岡市史』より 黒田一成(玉松)の屋敷

2014.6.9

「軍師官兵衛」第23回,ご覧になりましたか?
助け出されたものの,なかなか以前のように動けないことに自暴自棄になりかけた官兵衛(1546~1604,ドラマでは岡田准一さん)ですが,
松寿丸(のちの長政)に託された竹中半兵衛(1544~79,ドラマでは谷原章介さん)の遺言を受け止め,再び前を向く……
荒木村重(1535~86,ドラマでは田中哲司さん)の一族が,ことごとく処刑されてしまうなど,辛くなるシーンもありましたが,
とにかく,官兵衛の再起にホッとしました。
 
前回,官兵衛が「わしが預かろう」と言っていた
有岡城の土牢の牢番・加藤又左衛門(ドラマでは浜田 学さん)の息子・玉松(のちの黒田一成,かずなり)も無事保護されたようです。
 
三奈木(みなぎ)黒田家の祖となる黒田一成(玉松,1571~1656)は,
黒田二十四騎のひとりにも数えられています。
善助(1551~1631,ドラマでは濱田 岳さん)の栗山家と九郎右衛門(1554~1634,ドラマでは高橋一生さん)の井上家が,黒田騒動で福岡を去り,
太兵衛(1556~1615,ドラマでは速水もこみちさん)の母里家も一時期,福岡を離れると,
三奈木黒田家が家臣のなかでも筆頭の家老として福岡藩政で特に重要な地位を占めるようになります。
その屋敷も福岡城内にありました。
福岡城築城当初は母里太兵衛に与えられた上之橋御門の西側,旧平和台野球場の内野あたり,現在は鴻臚館の発掘調査が進んでいる一角が,三奈木黒田家の屋敷があった場所です。
三奈木黒田家の屋敷については,
18世紀末(江戸幕府11代将軍家斉の頃,松平定信の寛政の改革が終わった後,福岡藩7代藩主治之の頃)の図面がのこっています。
三奈木黒田家の屋敷について詳しく知りたい方は,
『新修 福岡市史』特別編 福岡城─築城から現代まで─の138頁から140頁をお読みください。
屋敷の部屋の配置なども分かる図も掲載しています。
 
『新修 福岡市史』は,福岡市内の図書館などで借りることができます(館によっては閲覧のみ)。
購入について詳しくは,福岡市史のホームページをご覧ください。
 
ところで,荒木村重の妻・だしが,有岡城の落城に際して侍女に託した子どもですが,
こののち成長して,画家となる岩佐又兵衛(1578~1650)といわれています。
今年4月1日から6月1日まで福岡市美術館で「岩佐又兵衛36×2」展が開催されていたので,作品を鑑賞された方も多いのでは?
 
予告によれば,第24回では,久々に小寺政職(1517~82,ドラマでは片岡鶴太郎さん)も登場するようです。
楽しみですね。