福岡市博物館
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スタッフ通信『新修 福岡市史』より 如水と九郎右衛門は実は親戚でもあります。

2014.12.10

「軍師官兵衛」第49回,ご覧になりましたか?
九州の関ヶ原とも呼ばれる「石垣原(いしがきばる,大分県別府市)の戦い」で,如水(1546~1604,ドラマでは岡田准一さん)が大友吉統(1558~1605,ドラマでは増田修一朗さん)を打ち破りました。
九郎右衛門(1554~1634,ドラマでは高橋一生さん)と吉弘統幸(よしひろ・むねゆき 1563~1600,ドラマでは的場浩二さん)の一騎打ちも見応えがありました。
ドラマのなかでもあった通り,文禄の役の際の失態で大友氏が改易されたあと,統幸は如水に招かれ,九郎右衛門の家に預けられていた時期があるそうです。
「(九郎右衛門の家の)味噌汁がうまかった」と統幸が最期に言っていましたが,九郎右衛門の妻は,櫛橋左京進(ドラマでは金子ノブアキさん)の娘といわれています。左京進は,如水の妻・光(1553~1627,ドラマでは中谷美紀さん)の兄ですから,九郎右衛門の妻は光の姪ということになりますね。さらに,長政(1568~1623,ドラマでは松坂桃李さん)と糸(1571~1645,ドラマでは高畑充希さん)の間に生まれた長女・菊は,九郎右衛門の嫡男・井上淡路の妻になっています。
如水の父・職隆(1524~85,ドラマでは柴田恭兵さん)から長政の子・忠之(1602~54)まで,黒田家四代に仕えた九郎右衛門は,如水にとっても長政にとっても本当に信頼できる家臣だったのでしょう。
井上家のその後も含め詳しいことは,第47回のあとでもご紹介した
最新刊『新修 福岡市史』資料編 近世2 家臣とくらしに収録している「増益黒田家臣伝」の巻之一の最初に登場する「井上周防之房伝」(46~47頁)をご覧ください。
 
一方,関ヶ原では,黒田二十四騎の一人・毛屋主水(武久 1554~1628,ドラマでは春風亭昇太さん)が,家康に「10万の西軍のうち戦う気がある者は石田(三成 1560~1600,ドラマでは田中 圭さん),宇喜多(秀家 1572~1655,ドラマでは武田航平さん),小西(行長 ?~1600,ドラマでは忍成修吾さん),大谷(吉継 1559~1600,ドラマでは村上新悟さん)ぐらいで,多くても三万。」と頼もしい報告をしていました。
毛屋主水についても,『新修 福岡市史』資料編 近世2 家臣とくらし
に資料を収録しています。「増益黒田家臣伝」の巻之三,「毛屋武蔵武久伝」(107~109頁)です。家康への報告の場面もありますよ。
 
さて,昇太さんといえば,「笑点」でお馴染みですが,
11月30日と12月7日放送の「笑点」は,キャナルシティ劇場(福岡市博多区)で収録されたものでした。
11月30日放送の大喜利の最初のごあいさつでは,昇太さんは福岡市博物館の常設展示室の導入部分の映像展示について話されていました。
つづいて12月7日放送のごあいさつでは,福岡城南丸多門櫓(国指定重要文化財)について話されていました。
福岡城について詳しく知りたい場合には,もちろん
『新修 福岡市史』特別編 福岡城─築城から現代まで─
南の丸の櫓については,107頁です。
明治時代以降の南の丸と櫓については,119~120頁,124~125頁などをお読みください。
 
久しぶりに新たな黒田二十四騎が登場しましたが,
ドラマではさまざまな制約もあり,全員が登場することはなさそうです。
「もっと二十四騎について知りたい!!」という方には,
『新修 福岡市史』資料編 近世2 家臣とくらしはもちろんですが,
福岡市博物館で2008年に開催した「黒田長政と二十四騎展」の図録もオススメです。
福岡市博物館のミュージアムショップで購入することができます。
ほかにも,2002年開催の「黒田家 その歴史と名宝展」の図録や,図録『黒田家の甲冑と刀剣』もあります。
また,オリジナルグッズの黒田二十四騎のシール,太兵衛が呑み取った槍「日本号」や長政の大水牛脇立兜のA4クリアファイル,
官兵衛や長政の兜や甲冑の3Dフィギュアも購入できます。
 
『新修 福岡市史』は,福岡市内の図書館等で借りる(館によっては閲覧のみ)ことができますが,購入について詳しくは,福岡市史のホームページをご覧ください。
ただし,最新刊については,現在,配本作業中です。
店頭での販売は開始していますが,
図書館で閲覧・貸出が可能になるのは,もう少し先になると思いますので,ご了承ください。