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お知らせ 部門別展示「記憶を描く―風俗画にみる明治の博多―」は6月5日(火)開幕です

2012.6.5

明治の博多を今に伝える記憶遺産

 私たちの日常の多くは、ニュースになるような派手なものではありません。めまぐるしく過ぎていく生活の情景は、あまりに普通であり各人の記憶なかに断片となって仕舞い込まれ、気づくことなく消えていきます。そんな日常の記憶を描いた人に祝部至善(ほおりしぜん)がいます。

  

 博多旧中島町に生まれた祝部至善(明治15年~昭和49年)は、「櫛田裁縫専攻学校」を経営する傍ら、絵画・書道・弓道・茶道に通じた「博多の者」でした。彼は晩年になって子供の頃の博多を描きます。その記憶力はすばらしく、明治時代の博多の街にあふれた音や、人々の声までを覚えており、絵のなかに描き込んでいます。

  

後世に出来事を伝えるひと昔前の方法には、文字記録や写真などがありましたが、この絵の情報量はそれらをはるかに凌駕するものに思えます。

  

彼が描いた「博多風俗画」によって、当時の博多の日常を感じて、記憶を描く意味を考えてみたいと思います。

  

以上の文章は博物館だよりFacata86号からの転載です。
画像のある記事はこちらをどうぞ→Facata86号(PDF)

  

記憶を描く―風俗画にみる明治の博多―
平成24年6月5日(火)~8月12日(日) 
部門別展示室4考古・民俗