福岡市博物館
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お知らせ 部門別展示「文書のかたち」は6月12日(火)開幕です

2012.6.12

戦国武将も必修の手紙マナー

 メールの普及で手紙を書く機会は少なくなりましたが、それでも時に応じて手紙を書くことがあります。手紙を出す相手を思い浮かべながら、失礼のないように便箋、封筒、筆記具等を選びます。先生には畏まって、親しき友にはくだけた文体でと、手紙本文の言葉も相手により深重に吟味します。

  

 身分制社会であった前近代においては、文書を遣り取りする発信者と受信者の身分の違いが文面に表されました。手紙を書くときの礼法は、書札礼(しょさつれい)と呼ばれ、差出や宛名の書き方、紙の形、封の仕方等、細かな決まり事がありました。例えば、豊臣秀吉の手紙は、秀吉が関白となる天正十三年(1587)頃より、急にそれまでと比べて尊大な書きぶりに変化します。大きく上等な紙に、大振りの文字を堂々と記すようになります。これは、単に秀吉が天下人になり、威張りちらすようになったからではありません。当時の書札礼の慣習に則り、関白・秀吉と受信者との身分の差を示したものなのです。

  

 本展では、館蔵の中世文書を素材に、文書のさまざまなかたちについて紹介します。

  

以上の文章は博物館だよりFacata87号からの先行掲載です。

  

文書(もんじょ)のかたち
平成24年6月12日(火)~8月5日(日) 
部門別展示室2黒田記念室