幽霊・妖怪直撃インタビュー(その5) 足のある幽霊
2012.6.8
「怪談牡丹灯篭」豊原国周1835-1900 明治25年(1892)
どこ見てんの?私は右にいるわ。障子の穴から、ピーピング、じゃなくて、中の様子をうかがっているのが私、お露よ。おつゆ。「牡丹灯篭(ぼたんどうろう)」って怪談、知ってるでしょ。カランコロンて毎晩下駄の音を鳴らしてやってくる幽霊のお話。なぜ足があるのかって?私、もともとは中国の怪談に出てくる幽霊だから。それに、足がなかったら、恋しい新太郎さんに幽霊だってバレるじゃない。
ねえ、もしもよ。もしも、すごーく美人のカノジョがいて、付き合ってるんだけど、カノジョが幽霊だったらどうする?ねえ、どうする?拒否る?許す?新太郎さん、私のこと無理だって…。ひどくない?「ゴースト」っていう恋愛映画だってあるじゃない。もう、許さないんだから。