福岡市博物館
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お知らせ お待たせしました!当館所蔵 洛中洛外図屏風が重要文化財新指定後いよいよ福岡初公開です!

2011.6.1

 いささか旧聞になりますが、当館所蔵の「紙本着色洛中洛外図六曲屏風」がその価値を認められ、平成23年3月18日に開催された文化庁文化審議会において、重要文化財に指定されました!
重要文化財(美術工芸品)及び登録有形文化財(美術工芸品)の登録について(PDF形式(512KB))

  

 「洛中洛外図屏風」とは京の都の美しい景観とにぎわいを描く、室町時代末期に成立した近世独特の画題です。初期には市中と郊外を鳥瞰的に表現しましたが、やがて、都全体の景観をとらえるのではなく、市中をクローズアップして風俗を表現することに主眼を置いた作品も現れました。当館所蔵の屏風は、そうした人びとの営みに焦点をあてたタイプを代表する作品として有名なものです。桃山時代の作です。

 指定された後は、東京国立博物館にて開催された新指定展「特集陳列 平成23年新指定重要文化財」にて最初に展示されました。
 そしていよいよ福岡市博物館に凱旋帰館です。重要文化財指定後初お披露目となります。福岡の皆様には2ヶ月間大変お待たせしました。

  

 「紙本着色洛中洛外図六曲屏風」は重要文化財[絵画の部]で指定を受けておりますが、福岡市博物館は歴史・民俗系博物館ですので、一風変わった切り口での展示となります。

 すでに開催直後からそのユニークさで反響を頂いている、民俗学の部門別展示「身振-都会と田舎のしぐさ」にて展示されています。
  洛中洛外図屏風に描かれている大人や子供、女性に男性、ポルトガル人に黒い肌の人、はては馬の仕草にまで注目した解説があって、とってもユニークです。ぜひ福岡市博物館にて現物をご覧下さいませ!7/18までの展示となります。お早めにどうぞ♪

  


身振-都会と田舎のしぐさ
平成23年5月31日(火)~7月18日(月・祝)部門別展示室4 考古民俗展示室