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黒田家名宝展示―官兵衛ゆかりの資料展示―

展示中の資料

諸侯旗幟屏風

 豊臣秀吉とよとみひでよしや江戸時代前期の有力外様大名など、59の諸侯の旗幟きし馬印うまじるしなどを描いた屏風。大名家の旗は、軍の進退を指令する道具で、家のシンボルとして軍勢の士気しき鼓舞こぶしたり、武威ぶいを示すものだった。また、他の大名家の旗幟を見分けることは、混乱した戦場で敵味方の進退の状況を知るために重要で、武士にとって必要な軍事スキルだった。
 シンプルなものから変わった形のものまで様々であるが、一番目をひくのは豊臣秀吉の旗で、豪華な金色で描かれている。また、馬印は千成瓢箪せんなりひょうたん暖簾のれんで、こちらも旗と同様に金色である。黒田家(松平筑前守)の旗は、右上隅に描かれており、非常にシンプルな黒と白で構成されている。この黒田家の旗と吹貫ふきぬきのレプリカは常設展示室で常時見ることができる。

黒田家名宝展示について

黒田如水(官兵衛)像

福岡市博物館の重要なコレクションの一つに、福岡藩主・黒田家に伝来した黒田家資料があります。国宝「金印」や、黒田節でおなじみの名鎗「日本号」は、黒田家から寄贈を受けたものです。
 黒田家資料を中心に紹介する企画展示室2(黒田記念室)の「黒田家名宝展示」のコーナーでは、例年1月、2月に「国宝 刀 名物『圧切長谷部』」、「国宝 太刀 名物『日光一文字』」も展示します。

■場所/福岡市博物館 企画展示室2(黒田記念室)
■観覧料(常設展・企画展共通)/一般200円・高大生150円・中学生以下無料

1「黒田家名宝展示」展示予定(2025-2026)

重要文化財 刀 名物「安宅切」・金霰鮫青漆打刀拵
4月8日(火)~6月1日(日)
重重要文化財 黒漆塗桃形大水牛脇立兜
6月3日(火)~7月21日(月・祝)
道卜居士像・黒漆叩塗帽子形兜
7月23日(水)~9月7日(日)
関ヶ原戦陣図屏風
9月9日(火)~11月3日(月・祝)
諸侯旗幟屏風
11月5日(水)~12月27日(土)
国宝 刀 名物「圧切長谷部」
1月6日(火)~2月1日(日)
国宝 太刀 名物「日光一文字」
2月3日(火)~3月1日(日)
黒田如水の和歌と連歌
3月3日(火)~4月5日(日)

2 大身鎗 名物「日本号」

柄を含めた総長が321.5㎝、刃の長さ79.2㎝ 室町時代(14~16世紀)
黒田家の家臣「黒田二十四騎」のひとり 母里太兵衛が、祝宴で大盃を飲み干せば、この鎗を与えるという約束を守らせて、武将・福島正則から手に入れたもの。別名「呑み取りの鎗」といわれる。

日本号(部分)
福岡市博物館
〒814-0001 福岡市早良区百道浜3丁目1-1
TEL:092-845-5011 FAX:092-845-5019

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