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平成 5(1993)年度収集 収蔵品目録 11

【寄贈】

目録 資料群名 解題 件数 点数
1 松田又一資料(追加分)  平成元年、3年度収集分の追加である。西区西浦の船大工の棟梁である同氏所蔵の漁業関係資料。船具・網漁具・延縄漁具・イカ釣り漁具などの漁具が豊富に揃う。なかでも擬似針や錘の種類は多く、伝承とつきあわせることで、どの種類の魚をどうとるための道具であるかをかなり正確に知ることができる。雑魚の乾燥やカナギを肥料にするための用具もあり、出漁から加工にいたるまでの漁撈の過程を示す資料群である。 117 1,151
2 山坂重光資料  西浦(福岡市西区)の組頭・浦庄屋を務めた山坂家に伝わった資料である。内容は、幕末・明治期から昭和初期にかけての西浦の漁業・生活に関したもの。とくに、明治中期に発足した漁業組合に関わる資料などを多く含み、組合設立の経緯を知ることができ貴重である。 93 99
3 坂田大資料(追加分)  平成2年度収集分の追加である。坂田氏が調査・収集したもので、福岡市の地名・町名あるいは政令指定都市行政区再編や地下鉄など福岡市政に関する書冊類が主で、福岡市の政令指定都市発足記念の灰皿等もある。 50 59
4 辻昭夫資料(追加分)  平成4年度収集分の追加である。昭和30年代のテレビやラジオ等の電気機器と、辻氏の父が北九州水道公社戸畑浄水場に勤務していた昭和初期に購入した土木学や水理学に関した技術書である。 41 54
5 古賀善一資料(追加分)  昭和63年度収集分の追加である。古賀氏は有明海の海苔養殖技術を博多へ伝えた高椋氏の子孫で、今回の資料は前回寄贈を受けている海苔養殖・加工用具一式をより充実させるものとなる。このほか什器類・戦時関係資料も含まれる。 19 58
6 山崎暢子資料  大正~昭和時代にかけての酒の販売方法と贈答慣行に関する資料である。山崎氏は大正時代創業の売酒屋である。明治~昭和初期の酒販は、瓶売りではなく貸徳利あるいは貸樽といったシステムでおこなわれていたが、そのとき使用された家徳利は別名貧乏徳利とも呼ばれており、当時の酒販状況を知ることのできる資料となっている。 14 18
7 玉川桂資料(追加分)  昭和63年、平成元年、3年、4年度収集分の追加である。漁撈用具・海士用具は玉川氏が玄界島で使用していたものである。特に海士用具のアワビガネは注目されるものである。また、現在では使用することが少なくなった魚の尾で作る熨斗(のし)や漁村の信仰を知ることのできる貝製呪具を含む。 12 17
8 木曽信重資料  本資料は木曽氏の先代が購入したもので、六十二間星兜・緑糸威二枚胴具足とその付属品からなる。兜は銘から永録年間(1558~70)の上州高崎(現群馬県)住人明珍憲重の作で、室町時代後期の基準作となるもの。また胴も右脇の銘から藤原薫之の作と知られるなど、甲冑史の上で貴重な資料である。 7 8
9 吉野忠記資料  本資料は江戸時代の和鏡および明治時代の軍人勅諭等からなる。そのうち銅製の柄鏡で人見和泉守(藤原)重次のものは図柄が八橋で、径24.0cmの大型である。また軍人勅諭は印刷物であるが、掛幅装にされている。他に近代の絵画を含む。 7 7
10 今泉濬資料  本資料は江戸時代の武家の火消装束で、ラシャ製の陣羽織、胸当て、額当てなどである。陣羽織には両袖と背に黒田家藤巴紋があり、腰に梅紋が入る。胸当てのうち1点は陣羽織と同様の藤巴紋が入り、セットとなっている。鎌倉で発見された資料で、江戸期の福岡藩士関係の火消装束として注目される。 5 7
11 関善行資料  本資料は明治初年に写された福岡藩主黒田家の追号集で、歴代藩主およびその家族の戒名や墓所等が記されている。「福岡藩庁」あるいは「福岡藩」の罫紙が使われ、現在は形態、内容の異なる4冊の書冊に分かれているが、原本は1冊である。また最後の部分では明治期の黒田家に関する記述も見られることから、その成立した時期が知られる。福岡藩主および家族に関することがらを知る上で、貴重な資料である。 4 4
12 波多江文子資料  本資料は江戸時代後期の江戸図および洛中図で、波多江氏の該当期の当主が在府中に入手したという。いずれも色摺で、版元等も明らかである。福岡藩と江戸、上方との交流を知る上でも貴重な資料である。 3 3
13 中村正人資料(追加分)  平成2年度収集分の追加で、福岡藩士中村仁平を写した湿板写真原板。中村仁平は、幕末、維新期の人で、和歌、彫刻をたしなみ、福岡の歌人大隈言道の弟子でもあった。また戊辰戦争にも従軍し、その後写したのがこの写真である。幕末維新期の実在の人物の具体的な姿を知る上で貴重な資料である。他に烏天狗の彫物がある。 2 2
14 横山武雄資料(追加分)  昭和62年、平成3年度収集分の追加である。横山家はもと長府藩士であるが、秀吉の九州出兵の折は筑前高鳥居城の合戦などで活躍している。昭和62年度分は主に長府藩時代の文書で870点、平成3年度は戦国~安土・桃山期の古文書で15点あり、今回も各年度収集分に関連する古文書で江戸時代の写し類である。 2 2
15 三好三郎資料(追加分)  昭和62年度収集分の追加である。本書は伊勢貞丈記述の有職故実集で、宝暦13(1763)年から天明4(1784)年までの筆録である。後に増補改訂され、天保14(1843)年に序を含め、16冊36部に分類されて、刊行に至った。中でも、小袖、弓矢、飲食、官位、調度、武具、装束、祝儀の部は100項目以上にのぼる。 1 24
16 反頭敏捷資料  反頭氏の父が戦前に使用したカメラである。ドイツのドレスデン社製造のスプリングカメラで、昭和初期の日本で人気があったもの。 1 1
17 岡田一資料(追加分)  昭和59年度収集分の追加のうち、収蔵品目録10号に掲載したものの続きである。本資料は平成2年に追加寄贈を受けたものであるが、資料数が約15,000件と膨大であるため、今回はカレンダー、絵葉書、切符類など5,295件を収録した。 5,295 5,295

【寄託】

目録 資料群名 解題 件数 点数
1 筥崎宮出土瓦経  平成元年7月、筥崎宮境内に建設された会館『清明殿』に付帯する放生池の掘削の際にまとまって出土したもの。粘土板に界線と罫線をひき、10行17字詰で表裏に経典を刻んで素焼きしたので、典型となる瓦経の寸法は、縦22.8cm、横18.6cm、厚さ1.9cmを測り、破片と完形あわせて36枚分になる。
 経文は「仁王般若波羅蜜経」が40数枚中35枚、「摩訶般若波羅蜜多心経」が全1枚分である。
 瓦経の発見は、多くが断片的な発見であり、本例のようにまとまりをもった経典が良好な保存状況で出土した意義は大きい。平安時代後期、末法の時期を迎えた人々の信仰や思想の一端を示す貴重な資料である。
2 36

【購入】

目録 資料群名 解題 件数 点数
1 大村藩士井手條右衛門役中関係文書  肥前国(現長崎県)大村藩士の井手條右衛門に主として宛てられた役中文書で、(1)宿駅人馬届出関係、(2)旅人滞在願関係、(3)津出切手、(4)廻船関係、(5)御用状他、(6)書状、(7)包紙類、にわかれる。特に(1)では福岡藩主や家中の長崎往来の際の人馬継立の様子、(2)では筑前から大村藩へ職人等が修練に出かけている様子が知られ、大村藩と福岡藩のつながりが具体的にわかる。井手條右衛門は大村藩の交通、商業・流通関係の役職についていた人物で、少くとも17石の知行地を下波佐見村にもっていた。 54 60
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