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平成6(1994)年度収集 収蔵品目録12

【寄贈】

目録 資料群名 解題 件数 点数
1 進藤一馬資料(追加分)  昭和61・62年度収集分の追加である。福岡市長であった故進藤一馬氏が収集した、貨幣類および切手類である。特に切手はアジアやヨーロッパを中心に世界各地のものを収集しているが、種類や量としては中国のものが多く、また時代としては1960~70年代のものが多い。一部使用済みのものや、収集家向けに発行された切手も含む。 2,058 3,151
2 河野司資料  河野司氏の祖父と父が収集された資料で、江戸時代の書籍や地図、九電関係資料、地方史関係、絵葉書、美術本、拓本など内容は多岐にわたる。書籍が資料の大半を占めるが、とくに江戸時代の医学関係、ト占・観相法に関するものは点数も多く貴重である。 1,100 2,799
3 奥村茂敏収集資料  福岡市第21代市長奥村茂敏氏が収集した、近世・近代の筑前の絵画、書跡のコレクションである。奥村氏は明治22(1891)年福岡県浮羽郡田主丸町に生まれ、昭和15(1940)年に九州水力電気取締役、戦後は九州配電社長、正金ビル社長などを歴任し、昭和31年から1期、福岡市長をつとめた。昭和41年没。寄贈を受けた資料の内容は、近世・近代の筑前の絵画、書跡が中心で、絵画では仙厓、斎藤秋圃、亀井少きん、書跡では福岡藩の儒学者亀井南冥・昭陽父子、同藩書道方二川相近などの作品が含まれ、総件数254件におよんでいる。 254 261
4 原三信資料  原家は筑前福岡藩の藩医(外僚)で代々三信を襲名している。とくに6代三信の時に藩命で長崎出島のオランダ医師に外科術を学び、貞享3(1685)年にオランダ外科医免状を受けている。本資料は幕末から昭和にかけて同家に伝わった文書類、書籍、絵画・書跡、彫刻・工芸類である。書籍の中には医学関係の写本、木版本が多数含まれる。また絵画・書籍には、幕末の筑前の学者・文化人(原采蘋、吉嗣拝山など)や尊攘派の活動家平野国臣の書簡がある。他に宗七焼人形「虎」も含まれている。幕末期から近代の博多の生活・文化を知る上で貴重な資料である。 219 578
5 横川弘資料  西区今宿の今宿三右衛門製瓦工場で使用されていた瓦製作用具一式。中心をなすのは瓦の型と成形用具である。今宿三右衛門は江戸時代から続く商標で、福岡城の瓦にもこの銘の見られるものがある。 209 209
6 中西毅藏資料  中西家は博多織の製造、販売に携わってきた家であるが、後継者不在とのことで資料の寄贈を申し出られた。内容は絵画や民俗資料、古文書など総計203件308点を数える。絵画には狩野探信や福岡出身の日本画家上田鉄耕の屏風をはじめ博多祇園山笠の山笠図の下絵などが含まれる。また民俗資料の祝着や法被、山笠や松囃子、博多織関係の古文書など郷土史研究に資する資料が数多く含まれている。 203 308
7 櫛橋信和資料  近世後期に秋月藩の槍術師範であった櫛橋家の資料。本心鏡智流や丹石流等の相伝の誓紙・目録・印可書や秘伝書の他に、槍術の運営関係の資料(諸払帳簿、稽古場建築についての諸覚、門人名簿、会則)などが含まれており貴重である。他に鍵鑓の図解・寸法書もある。櫛橋家は近世中期で御納戸役・代官頭、後期では博多等の御蔵奉行を勤めている。 154 270
8 深山力資料  本資料は、昭和18年、深山氏が学徒出陣で入隊後、激しい訓練の合間に描いた戦友の顔や軍馬、昭和19年、陸軍病院入院中に描かれた病院内のスケッチである。この他、駐屯地でみた草花などのスケッチも含む。いずれも、軍用はがきや慰問袋の包装紙、ノートの切れ端などに描かれたものである。 150 150
9 末信源蔵資料(追加分)  昭和62年度収集分の追加である。本資料は、奈多新聞築堤関係資料、名刺サイズの肖像写真や教科書など明治期の社会状況が窺える資料と、昭和10年代の東京の映画館のチラシや戦時関係資料などから成る。 87 124
10 仲村善朗資料  仲村氏が実際に使用された昭和初期の国産のスプリングカメラや、フィルムの現像、焼付けに使う器材などの写真に関する資料である。仲村氏が撮影した昭和10年代の平尾駅、県庁付近などの写真も含まれる。このほか昭和前期発行の地形図、戦時関係資料などがある。 55 60
11 篠原正路資料  福岡藩大老三奈木黒田氏の有力家臣篠原家の武具・刀剣類および近世文書。兜は置手拭形鉄錆地兜、具足の胴は銘に「筑前住春田至順」とあり、いずれも近世初期のものとして貴重である。近世文書では三奈木黒田家当主から出された知行宛行状(判物)や、篠原村右衛門の化政期の勤仕記録が中心。なお正路氏の戦時関係資料(日の丸寄せ書)もある。 20 20
12 遠山之闊資料  遠山家に伝わった近代の都市生活に関する資料である。遠山家は江戸時代より福岡城下で布団屋を営んでおり、寄贈された資料から福岡の商家の暮らしぶりを知ることができる。特に昭和2(1927)年の東亜勧業博覧会の記念状は、福博の都市部が福岡大空襲で焼失したこともあって、大変貴重なものである。 18 21
13 清水駿一資料(追加分)  平成3年度収集分の追加である。清水氏の祖父駿太郎氏は、福岡藩士で、玄洋社の社員でもあった。本資料は、近代文書のほか、駿太郎氏愛用の弓、琵琶などを含む。特に、四弦琵琶2点は、駿太郎氏が実際に使用していたもので、筑前琵琶が登場する以前のものであり貴重である。清水氏からは、平成4年度に武具類を寄託されている。 15 19
14 松永大和資料(追加分)  終戦の折の火災保険書類や引揚に関する資料である。松永氏の父は戦前に台湾の基隆で、炭坑経営に携っており、一家で台湾に居住していた。ジュラルミン製ケースは、松永氏の父が帰国する折に、身の廻りの品などを入れてきたものである。 8 19
15 長尾徳三郎資料  長尾氏が昭和20年に入隊した折の軍服や装備品類である。木製の収容箱は蓋部分に「運搬箱 日本無線」とあり、無線機材等を運ぶためのものと思われる。東芝ランプ看板は戦後の品で、長尾家に遣されたものである。 6 7
16 河野精七資料  西南戦争を題材にした錦絵である。いずれも3枚1組で、明治10(1877)年7月から9月にかけて製作されたものである。6件、計18枚を横1本に糊付けしているが、表装された形跡はない。明治期の3枚組の錦絵で、一般の家庭で鑑賞されていたものである。 6 6
17 鶴美智子資料(追加分)  平成3年度収集分の追加で、博多の鎮守櫛田神社の祭礼等に関する資料である。2月の節分祭の時に年男・年女が首にかける手拭い3種のほか、12月の夫婦恵比須社大祭の座で配られた風呂敷がある。 6 6
18 中村孝資料(追加分)  昭和62年度収集分の追加である。糸島新聞は、大正6年創刊以来、現在も愛読されている週刊新聞である。昭和62年度には、昭和43年から昭和60年までの18年間分の糸島新聞を御寄贈いただいた。本資料は、昭和61年1月1日から平成3年12月26日まで、6年間分を年度別に書冊綴じしたものである。 6 6
19 今冨徳男資料  4点の資料はいずれも寄贈者が採集したものである。海あがりの素焼きの土器が1点、太宰府市内出土の須恵器が2点、宇佐神宮出土とある複弁の軒丸瓦1点からなる。各地域の原始・古代の歴史を知るうえで参考となる資料である。 4 4
20 小林正美資料  玄界灘の造船技術交流を知る上で貴重な昭和初期の漁船板図である。小林氏は3代続いた志賀島の船大工であったが、FRP船の開発に携わった折に、対馬の船大工からこの板図を入手した。 4 4
21 古川保範資料  戦時期の軍隊生活に関する資料である。古川氏は福岡市出身で、陸軍士官学校卒業後、旧満州から桂林方面へ転戦した。柳行李はその折に使われたもので、復員の折に書類を運ぶのに使用した形跡もあるが、詳細は不明である。 4 4
22 三木治資料  戦時期に陸軍で支給された磁器製の碗・皿と、戦前に使用された計算尺である。碗と皿は三木氏が入隊中に使用したもので、陸軍を示す星のマークが染付またはレリーフで入れられている。 4 4
23 安部正昭資料  戦時期の懐中時計やヘルメットなど、福岡の庶民生活と福岡大空襲に関する資料である。ヘルメットは安部家が町内会を通じて購入したものである。また懐中時計は、昭和20 (1945)年の福岡大空襲の折に、福岡市千歳町(現在の福岡市博多区神屋町)の安部家宅の金庫の中で焼け残ったものである。 3 5
24 江村雅子資料  戦時債券類である。江村氏の両親林要人・フミ子夫妻が昭和17年に購入した戦時貯蓄債券と、昭和16年の証券保管証から成る。戦費調達のための債券の購入がひろく行われたことが窺える。 3 4
25 新原顕一資料  江戸時代後期、博多土居町上の年寄を勤めた新原家に残された古文書等3点。寛政4 (1892)年の役中の「記録」には山笠などの祭礼や、米価高騰、島原大変の記事などが含まれる。また同年からの山笠の当番町の順番の一覧表がある。近世後期の博多の生活、文化を知る上で貴重な資料である。 3 3
26 泉宏治資料  福岡市の消防組に関する資料で、大正から昭和初期にかけて使用された消防組旗と消防着。北消防組の組頭も務めた同氏の祖父が、組頭になる以前に使用していたものである。 2 4
27 半田三蔵資料  明治期の博覧会の賞状である。半田家が博多で博多絞の問屋を営んでいた時に品評会・博覧会に出品し、得たものである。 2 3
28 三好三郎資料(追加分)  昭和62年度収集分の追加で幕末期の福岡藩士平山平蔵に関する「御扶持方書付」と、「親類書」の2点。福岡藩士の所勤・家督の受け継がれ方がわかる資料として貴重である。 1 2
29 安部健一資料  戦時期の国債貯金のポスターである。掲示用に町内に配布されたものと思われるが、2枚とも掲示された形跡はなく、詳細は不明である。しかしながら、戦時中の国債消化が、隣組等を通して割りあてられた様子が窺える。 1 2
30 入部常省資料  大正~昭和初年に箱崎に在住していた伴仁兵衛氏(故人)が、浄瑠璃の台本置として使用していた書見台。鷹羽ちがい紋と鶴・秋草などが金泥で描かれ、飾り房も付いた装飾的なもの。近代の福岡近郊の市民生活・文化を窺い知ることができる資料である。 1 1
31 江頭光資料(追加分)  平成4年度収集分の追加である。同氏が宮崎県で入手した船徳利。幕末から明治にかけてのものとみられ、船上での転倒を防止するために、側面下部に面取りが施されている。 1 1
32 加藤明道資料(追加分)  中心に「筑州住信国源正包」の銘と一葉葵紋がある脇差と拵である。刀工の正包は筑前信国派のなかでも最も傑出した名工で、江戸にて将軍吉宗の命にて制作した刀の出来がよかったので中心に一葉葵紋を刻むことを許されたほどである。近世福岡の代表的刀工である正包(はじめ重包)の資料である。 1 1
33 郷原ミヤ子資料  縮緬地に草花紋の刺繍が施された打掛。同氏は長崎県平戸に江戸時代から続く商家に生まれ、かつて武家が着ていたものとして、この打掛を引き継いだ。近世から近代にかけての風俗を知ることのできる資料。 1 1
34 高木公資料(追加分)  平成3年度収集分の追加である。同氏は戦時中、川崎重工で造船技術を習得の後、船大工として造船に従事してきた。本資料は、高木氏が使用してきた船大工道具の一部である。 1 1
35 野尻実資料  野尻家伝来で、中心に「国次」の銘がある脇差である。肥後の代表的刀工の延寿国次の作で、造りは菖蒲造りという珍しい形をしている。九州中世刀工の資料、またあまり見かけない刀の造りの一例である。 1 1
36 原田嘉平資料(追加分)  平成2年度収集分の追加である。同氏宅の台所にある荒神棚に長年まつられていた笹野才蔵人形。この人形は疱瘡除けの呪物として博多で信仰されてきたもので、古博多人形に分類される。 1 1
37 古川勝一資料(追加分)  平成2年度収集の古川文蔵資料の追加である。古川氏の曽祖父で肥前松浦藩で蘭方医をしていたと伝えられる鹿垣八重蔵が使用していた医療用メス。形状は槍の穂先から石突までを模して縮めたような姿をしている。 1 1
38 水町雄吉資料  鹿児島県で製作された大型の竹製籠。同氏の父が昭和7~8年頃、鹿児島から小倉へ転勤した際、その引っ越し荷物を収納したもの。棒をとおして駕籠のように運ぶことができるようになっている。 1 1
39 岡田一資料(追加分)  昭和59年度収集分の追加のうち、収蔵品目録10・11号に掲載したものの続きである。今回は、交通・郵便関係資料、戦時資料など2,776件を収録した。 12,941 12,941

【寄託】

目録 資料群名 解題 件数 点数
1 大西襄治資料(追加分)  平成4年度に寄託を受けた追加分である。大西家は東蓮寺藩の藩士であったが、同藩が福岡藩に吸収されてのち福岡に移り住んでいる。前回は同家伝来の甲冑や什器、書画などであったが、今回は福岡藩御用絵師であった衣笠氏の作品と思われる屏風である。 1 1
2 鈴木一良資料  平成4年度に寄贈を受けた資料の追加分である。鈴木家は江戸期に備前津山藩の家臣であったが、今回の寄託資料は藩主からの下賜品と伝える重箱である。金梨子地に扇面を散し、そこに八橋図や浜松図など大和絵の伝統的な文様を金銀蒔絵と螺鈿を用いて表現している。 1 1
3 日本ペイント株式会社資料  本資料は、大正後期のペイント罐である。英語で商品名、製造元、商標などが記載されているように輸出用罐であった。これと同時期の日本ペイントの製品が、昭和2年に福岡市主催で大濠公園で開催された東亜勧業博覧会に出品された。 1 1
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開館時間
9時30分〜17時30分
(入館は17時まで)
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8月15日は20時まで開館
(入館は19時30分まで)
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※年末年始の休館日は12月28日から1月4日まで

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