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No.034

考古・民俗展示室

アジアの楽器展

平成4年7月28日(火)~10月11日(日)

サーランギの演奏(インド)
サーランギの演奏(インド)

はじめに

 今年もアジアマンスを迎えるに当り、関連展示として「アジアの楽器」展を催すことにしました。楽器は大別して、弦楽器、管楽器、打楽器の3種類がありますが、さらに細かく分類すると弦楽器の場合、弦を撥(ばち)ではじく撥弦(ばちげん)楽器と、弦を弓でこする弓奏(きゅうそう)楽器、さらに、弦を打つ打弦(だげん)楽器などがあります。また、撥弦楽器はその形態から、三味線(しゃみせん)系、琵琶(びわ)系、琴(こと)系の3種類に分けることができます。管楽器や打楽器も弦楽器と同じように細かく分類することが可能です。ここでは楽器を国別ではなく、このような機能や形態によって分類、展示しています。

 体験学習室では展示期間中、アジア各国の民族楽器を特別に展示し、自由に演奏できるようにしております。楽器は奏でるもの、どうぞ、アジアの素晴らしい音色に親しんで下さい。


伽耶琴(カヤグン)(韓国)
伽耶琴(カヤグン)(韓国)

1、弦楽器

イ、撥弦楽器(ばちげんがっき)

 弦を撥や爪で弾(ひ)いて音を出す撥弦楽器について、琵琶、三味線、琴の仲間に分けて記します。

 琵琶の仲間は、福岡の筑前琵琶や盲僧(もうそう)琵琶、中国の月琴(イエチン)、マレーシアのガンブス、インドのサロードなどがあります。

 三味線の仲間は、鹿児島のゴッタン、沖縄の三線(さんしん)、中国の三弦(サンシェン)、同じ中国ウイグル族のレワーブとダンブラ、インドのシタールなどがあります。

 琴の仲間には、韓国の伽耶琴(カヤグン)があります。


ラーワナハッター(インド)
ラーワナハッター(インド)

ロ、弓奏楽器(きゅうそうがっき)

 弓奏楽器は胡弓(こきゅう)のように弦を弓で擦(す)ることによって音を出す楽器を指します。沖縄の胡弓、二胡(アルフー)、椰胡(イエフー)、インドネシアのルバーブ、マレーシアのルバーブ、インドのラーワナハッターなどがあります。

ハ、打弦楽器(だげんがっき)

 桴(ばち)で弦を打つ楽器で、中国の揚琴(ヤンチン)がこれに属します。


バンディー(中国)
バンディー(中国)

2、管(かん)楽器

 管楽器は大別して、吹口にリード(舌)がついているか、いないかに分けることができます。リード付の楽器はチャルメラに似たマレーシアのスルナーイがあり、リードのない笛はインドネシアの竹笛スリンや中国の横笛バンディーなどがあります。

3、打楽器(だがっき)

イ、鼓(つづみ)・太鼓(たいこ)類

 太鼓には鼓(つづみ)のように胴(どう)の真中がくびれ、両端の皮を紐で締める鼓(つづみ)型太鼓に、韓国の枝鼓(チャンゴ)があります。また、でんでん太鼓のように振り鼓の形態で、中央が細くなっているものにインドやブータンのダマルがあります。太鼓の仲間としては片面のみ皮を張ったインドのナガラがあり、打ちものとしての太鼓には、インドのナガラやマレーシアのルバナウビ、韓国の龍鼓(ヨンゴ)や沖縄のパーランクとウスデークなど豊富に見ることができます。

ロ、シンバル・ドラ類

 金属板を湾曲させた打楽器に、インドネシアやマレーシアのゴング、韓国のドラなどがあります。


グンデル(インドネシア)
グンデル(インドネシア)

ハ、木琴類・鉄琴類・竹琴類

 この種の楽器類は圧倒的にインドネシアに多く見られ、グンデル・サロンなどガムランというアンサンブル用の旋律打楽器(せんりつだがっき)やジョゲッ卜・ブンブンなどの竹琴があります。

■協力者(敬称略)

ファッチャン・ヌルアマド/ブータン・プロジェクト/中野 佐/日本ネパール協会九州支部/長崎法潤/長崎広子/内藤久子/野間フキ/趙国良

※会期中、展示替えをします。

休館日

開館時間
午前9時30分~午後5時30分
(入館は午後5時まで)
7月22日から8月27日のうちの金・土・日ならびに8月14日、15日は午後8時まで開館(入場は午後7時30分まで)
休館日
毎週月曜日
※月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館
8月14日、15日は開館、8月16日は休館
※年末年始の休館日は12月28日から1月4日まで
pressrelease

Facata(博物館だより)

福岡市博物館

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