■ 国宝 太刀 名物「日光一文字」
黒田孝高が戦国時代に終止符を打った証し。豊臣秀吉の天下統一総仕上げとなった小田原攻で、孝高が降伏仲介の礼として北条氏直から贈られたもの。福岡一文字派の最高傑作で、絢爛たる重花丁子の刃文をご堪能下さい。
福岡市博物館の重要なコレクションの一つに、福岡藩主・黒田家に伝来した黒田家資料があります。国宝「金印」や、黒田節でおなじみの名鎗「日本号」は、黒田家から寄贈を受けたものです。
黒田家資料を中心に紹介する企画展示室2(黒田記念室)の「黒田家名宝展示」のコーナーでは、例年1月、2月に「国宝 刀 名物『圧切長谷部』」、「国宝 太刀 名物『日光一文字』」も展示します。
■場所/福岡市博物館 企画展示室2(黒田記念室)
■観覧料(常設展・企画展共通)/一般200円・高大生150円・中学生以下無料
柄を含めた総長が321.5㎝、刃の長さ79.2㎝ 室町時代(14~16世紀)
黒田家の家臣「黒田二十四騎」のひとり 母里太兵衛が、祝宴で大盃を飲み干せば、この鎗を与えるという約束を守らせて、武将・福島正則から手に入れたもの。別名「呑み取りの鎗」といわれる。
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日本号(部分)