福岡市は、遺跡の発掘が盛んなところです。それは、都市開発の進展を背景とします。遺跡の発掘は、1970年代以降、急速に増加し、福岡市でもこれまで2,500件を超える調査が行われました。それぞれの調査の成果は、先人たちが、どのような社会を営んでいたのかという謎を解くパズルの小さなピースのようなものです。
この講演会では、福岡市の西部地域(西区、早良区、城南区)の遺跡と出土品の特色を紹介します。これらの地域は、一昔前までのどかな田園風景の広がっていたエリアが多くを占めます。そこに、都市化の波が押し寄せたとき、数々の遺跡が掘り起こされ、遥か過去の激動の歴史が呼び覚まされました。
福岡市の西部地域の発掘成果の検討を通じて、日本列島における国家の形成と「対外交流」の一局面が明らかになることでしょう。
- 日時
- 平成29年10月7日(土)13:00~16:30 開場12:30
※事前のお申し込みは不要です。当日、11:30より会場前にて入場整理券を配布いたします(先着240名)。 - 会場
- 福岡市博物館 講堂
- 参加費
- 入場無料/資料代200円(ご希望の方のみ)
- 講演
- 「今山産伐採石斧生産と頒布の歴史的評価について」
講師 下條信行氏(愛媛大学名誉教授)
「今宿地区古墳群と朝鮮半島」
講師 柳沢一男氏(宮崎大学名誉教授)
パネルディスカッション
「歴史書の一節から福岡西部の遺跡のあり方を考える」