会期:2004年4月3日(土)―5月20日(木)
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鍛冶職人の家に生まれ、勉強などそっちのけで途方もないいたずらばかりしていた腕白小僧・本田宗一郎(1906-91)。父も祖父もエリート、学校では成績優秀で級長も務めた優等生・井深大(1908-97)。のちに、技術者そして経営者として「HONDA」と「SONY」という世界的な企業をつくりあげた二人は、生まれも育ちも全くちがい、趣味趣向も正反対だったそうです。しかし、その技術と柔軟な発想で、失敗を恐れず、「ものづくり」へ情熱をかたむける姿は、二人に共通するものでした。敗戦後の焼け野原の中の町工場から世界に通用する製品のメーカーをつくりあげた二人は、互いを尊敬し合う親友同士でもありました。 展覧会は、二人の生い立ちと夢、創業までをたどる第1章「生い立ちと夢」、技術力と創意で夢を実現する第2章「創業と発展」、あらゆる苦境に立ち向かい、世界を目指した軌跡第3章「失敗を恐れるな」、そして、二人の精神が受け継がれていく第4章「夢のつづき」などのコーナーで構成されています。かつての名車、バイク、名AV機器などの両メーカーの製品やそれにまつわる資料など約100点で、戦後日本という時代とともにあった本田宗一郎と井深大の夢と創造の歴史、そして、21世紀に受け継がれた夢のつづきをたどる展覧会です。 |
1947 「A型」 |
1950 テープレコーダー 「TC-GT3」 |
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1961 「RC162」 |
1968 トリニトロンカラーテレビ 「KV-1310」 |
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1970 「1300クーペ9」 |
1979 ウォークマン 「TPS-L2」 |