数あるヨーロッパの王家の中でもひときわ輝くハプスブルク家。13世紀から700年にわたり、広大な帝国を支配した皇帝の家系の中で、マリア・テレジア(1717~80)は唯一の女帝でした。そして、オーストリアの「国の母」とたたえられる偉大な君主でした。 彼女は、国を守るための戦争に明け暮れながら、近代化への革新的な政治に邁進し、一方では愛する夫フランツ・シュテファンとのあいだに16人もの子どもをもうけた母でもあります。のちにフランス国王ルイ16世に嫁ぎ、フランス革命によって断頭台の露と消えた悲劇の王妃マリー・アントワネットも彼女の愛娘のひとりでした。 この特別展は、女帝マリア・テレジアの生涯とその治世、家族、そして彼女の居城だったシェーンブルン宮殿での華麗な宮廷生活をあますことなく紹介し、華やかな18世紀のウィーン文化を浮き彫りにする展覧会です。 世界遺産シェーンブルン宮殿をはじめ、ウィーン美術史美術館などから出品される絵画、工芸、染織など幅広い分野にわたる貴重な美術品、歴史資料の数々は、まばゆいばかりのハプスブルク家の栄華とともに、古都ウィーンの薫りを運んでくれるでしょう。ヨーロッパに君臨した偉大な女帝が皆様をお待ちしています。
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