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琵琶湖を望む景勝の地に立つ近畿屈指の名刹、三井寺(みいでら:園城寺(おんじょうじ))。白鳳時代686年に創建され、平安時代前期には入唐求法(にっとうぐほう)を終えた智証大師円珍(ちしょうだいしえんちん:814~891)が天台別院として中興しました。日本の文化財保護に努めたフェノロサがこよなく愛したことでも知られ、日本でも有数の国宝・重要文化財を保持しています。 この度、密教の真髄を伝えた円珍が、唐から帰朝して1150年目に当たり、これを記念して、三井寺の名宝を一堂に集めた特別展を開催します。 本展では、不動明王を単独で描いた絵画としては最古とされる国宝「不動明王像(黄不動尊(きふどうそん))」や、円珍の遺骨を納めた国宝「智証大師坐像(御骨大師(おこつだいし))」、桃山時代を代表する絵師のひとり狩野光信(かのうみつのぶ:1565~1608)が描いた絢爛豪華な障壁画(しょうへきが)など、国宝・重要文化財88点を含むおよそ250点を、九州で初めて公開します。 密教の秘仏と桃山絵画の至宝が織りなす三井寺のすべてをご覧ください。
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重要文化財 勧学院客殿障壁画 四季花木図 狩野光信筆 桃山時代(16世紀) |
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