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福岡市博物館特別企画展「能のかたち NIPPON 美の玉手箱」

平成24年9月15日(土)~11月11日(日)

開催概要

名  称 特別企画展「能のかたち NIPPON 美の玉手箱」
チラシはこちらから
能楽情報ポータルサイト
見どころ 能面―天地有情(てんちうじょう)の万感を映す―
能装束―幽玄(ゆうげん)の美を織り出す―
能楽は、日本の伝統的な美の宝庫であり、ユネスコの無形文化遺産にもなっています。この展覧会では、重要文化財を含む能面や能装束の逸品を一堂に集め、能楽を彩る「かたち」の世界、そして能を支えた人々の歴史を紹介し、その魅力に迫ります。
出品一覧pdf※会期中一部展示替あり
展示概要  能楽は、日本の伝統的な美の宝庫であり、ユネスコの無形文化遺産にもなっています。
「能面のような表情」と言えば、ふつう、こわばった魅力のない顔つきのことを指します。しかし、実際の能面は、うつりゆく心の有り様を映し出せるよう、喜怒哀楽いずれにも転じ得る表情をもった仮面です。能面が表現するのは、美しい男女のみならず、自然のパワーを象徴する神々や精霊、また、過酷な宿命にひしがれる怨霊など、想像以上に多種多様です。能面は、「顔」に日本人古来の自然観、宗教観、人生観が込められた「かたち」なのです。この展覧会では、室町時代から江戸時代の、古い能面の傑作の数々を紹介しますが、その規模は、過去に例のない規模のものとなります。
 また、能の衣裳である能装束は、世界に冠たる日本の染織技術の結晶です。そのデザインの源は、正倉院宝物のような舶来の織物、あるいは、平安貴族の装いに見られる平安時代以来の有職(ゆうそく)文様、あるいは大和絵(やまとえ)や蒔絵(まきえ)と同様の四季の風物にあります。能装束は、日本人の美意識のタイムカプセルというべき「かたち」です。
さらに、この展覧会では、さまざまな資料を通じて、北部九州や福岡の能の歴史も紹介します。安土桃山時代、肥前名護屋城(現・佐賀県唐津市)にて能の魅力に目覚め、江戸幕府の手厚い能保護のきっかけをつくった天下人・豊臣秀吉、また、現代の福岡の能隆盛の礎となったキーパーソンである福岡藩最後の殿様・黒田長知(くろだながとも)や夢野久作の能の師匠であった梅津只円(うめづしえん)についても、興味深いエピソードの数々を紹介します。
会  期 平成24年9月15日(土)~11月11日(日)  ※会期中一部展示替あり
会  場 福岡市博物館 特別展示室
開館時間 9時30分~17時30分(入館は17時まで)
休 館 日 月曜日(ただし、祝日の場合は開館し、翌火曜日が休館)
※祝日の月曜日(9/17、10/8)は開館し、翌火曜日(9/18、10/9)が休館
観 覧 料 一般1,200(1,000)円 高大生800(600)円 中学生以下無料
※( )内は前売り・20名以上の団体料金。満65歳以上の方は前売り一般料金。観覧券ご購入の際、年齢証明になるもの(シルバー手帳・健康保険証・運転免許証等)をご提示ください。
※この展覧会の観覧券で、福岡市博物館の常設展示室もご覧いただけます。
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳(以上の手帳を提示した人の介護者1人を含む)及び、特定疾患医療受給者証・先天性血液凝固因子障害等医療受給者証・小児慢性特定疾患医療受診券をご提示の方は無料です。
前売販売 チケットぴあ(Pコード:765-292) ローソンチケット(Lコード:88624)
ほか主要プレイガイド
主  催 福岡市博物館、西日本新聞社、NHK福岡放送局、能のかたち展実行委員会
後  援 福岡県、福岡県教育委員会、福岡市教育委員会、公益財団法人福岡市文化芸術振興財団、
福岡市能楽協議会
協  力 独立行政法人日本芸術文化振興会国立能楽堂、大濠公園能楽堂
協  賛 公益財団法人福岡文化財団
問合わせ 福岡市博物館 電話:092-845-5011 FAX:092―845-5019

みどころ その1 空前の能面ワールド!

喝食国(文化庁)蔵

 能面は、美男美女はもちろん、自然のパワーを象徴する神々、恐ろしい怨霊など、さまざまなキャラクターをかたどります。うっとりさせる美貌の面もあれば、背筋をぞくっとさせる凄 みのある面もあり。能面には、日本人の生命観、自然観がこめられています。この展覧会は、室町時代から江戸時代にいたる傑作の数々(重要文化財14件をふくむ)を、空前の規模で紹介します。

猩々国(文化庁)蔵

能面や能装束は江戸時代に飛躍的に数を増やします。
それらが、将軍家や大名家にとって「備えるべき道具」となったからです。
「武家の式楽」を支えていた面打ちたちを追います。
江戸時代の世襲面打ちたちは、どこから来たのでしょうか。謎に包まれた彼らの先祖を追います。

尉兵庫県・八幡神社蔵
安達女国(文化庁)蔵

みどころ その2 能装束 美意識のタイムカプセル

能の舞台衣裳を能装束といいます。
花鳥や四季の風物など、さまざまなモチーフを
織りや刺繍であらわす、その意匠は、
日本人の美意識のタイムカプセルと言えます。

舞衣 当館蔵
唐織 当館蔵

みどころ その3 能と人々

この展覧会は、能を愛し、支えた人々についても紹介します。

天下人、能を熱愛す

豊臣秀吉は、晩年、大いに能を愛好しました。
その熱愛は、肥前名護屋城に始まったと言われています。
北政所に頼んで豪華な装束を取り寄せ、都から能役者や面打ちたちを呼び寄せました。
秀吉が、能役者に与えた役割や経済的援助が、江戸時代の能楽隆盛の礎となりました。

肥前名護屋城 肥前名護屋城図屏風に描かれた能舞台
唐織 当館蔵
小面(花の小面) 重要文化財 東京・三井記念美術館蔵 小飛出 徳川美術館蔵 金春座伝来能装束 東京国立博物館蔵

観能図屏風 神戸市立博物館蔵
(10/30~11/11展示)

お城の能は一大イベント

謡本 観世暮閑章 福岡市美術館蔵
御能拝見之図 国立能楽堂蔵 旧稀集 当館蔵

福岡城や江戸藩邸でも、能はさかんに催されました。
時には、領民を城下に招き入れて能を見せることもありました。

能絵「黒塚」 河鍋暁斎記念美術館蔵/御能御仕構絵図 九州歴史資料館蔵

能を愛した最後の殿さま

明治維新は、能楽の一大危機でした。
能に造詣の深かった最後の福岡藩主・黒田長知は、大リストラの憂き目にあった
能役者を手厚く支援しました。
また、能好きの殿様たちに大事にされた地方の名役者たちは、能楽の建て直しに力を尽く しました。

梅津源蔵肖像(尾形家絵画資料) 福岡県立美術館蔵
梅津只円所持を示す銘文のある能面 当館蔵
黒田長知 黒田長知遺愛の太鼓 福岡市美術館蔵
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pressrelease

休館日

開館時間
9時30分〜17時30分
(入館は17時まで)
※2024年7月26日~8月25日の金・土・日・祝日と8月12日~15日は20時まで開館(入館は19時30分まで)
休館日
毎週月曜日
(月曜が祝休日にあたる場合は翌平日)
※2024年8月12日~15日は開館し、8月16日に休館
※年末年始の休館日は12月28日から1月4日まで

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