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記念講演会
「国芳と芳年の『快感』」 -
- 日時
- 2019年11月16日(土)13:30~
- 会場
- 福岡市博物館 1階 講堂
- 講師
- 神谷 浩(本展仕掛人・元名古屋市博物館副館長)
- 定員
- 245名(要事前申込・応募者多数の場合は抽選)
- 参加費
- 無料(ただし本展チケットもしくは半券が必要)
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- 【申込締切】
- 10月28日(月)必着
- ●申込方法
- メールまたはハガキに、参加者全員の氏名(最大2人まで受付可)、郵便番号、住所、電話番号を明記のうえ、応募締切までに下記までお申し込みください。
- ●応募先
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〒810-0001福岡市中央区天神1-4-1
西日本新聞イベントサービス内「挑む浮世絵展」係または
kuniyoshi@nishinippon-event.co.jpまで送付ください。- 応募多数の場合は、抽選とさせていただきます。
- 当選者の発表は聴講券の発送をもってかえさせていただきます。
- 応募の際にいただいた個人情報は、本イベントの連絡にのみ使用させていただきます。
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- 《講演会についてのお問い合わせ》
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西日本新聞イベントサービス内「挑む浮世絵展」係
TEL:092-711-5491(平日9時30分~17時30分)
特別展示
特別展示は、グランドホール正面の階段を右側にのぼった特別展示室で行なわれます。当館企画の展覧会ほか、さまざまな主催者が歴史と文化に関する展示を期間を限定して行なっています。
挑む浮世絵 国芳から芳年へ
展覧会情報
- 展覧会概要
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歌川国芳(1797-1861)は、ダイナミックな武者絵やユニークな戯画で、幕末の浮世絵に新機軸を打ち出した〝奇想″の絵師です。親分肌の国芳の元には多くの弟子が集い、一門は激動する時代のうねりの中で、つねに新しい画題や表現に挑み続けました。なかでも月岡芳年(1839-92)は、浮世絵と西洋画の融合を推し進めた絵師として、近年再び評価が高まっています。
本展では、名古屋市博物館の豊富な浮世絵コレクションから約150点を選り抜き、旺盛な好奇心と柔軟な発想、豊かな表現力によって国芳が切り開いたさまざまな新生面が、どのように弟子たちに継承され、変化していったのかに注目します。一部、衝撃的な表現がございますので、体調を整えてお越しください。
- 会 期
- 2019年11月16日(土)~12月22日(日)
- 開催時間
- 9:30~17:30 (入館は17:00まで)
- 休館日
- 毎週月曜日
- 会 場
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福岡市博物館
〒814-0001 福岡市早良区百道浜3-1-1 - 主 催
- 福岡市博物館、TVQ九州放送、西日本新聞社
- 企画協力
- 名古屋市博物館
- 協 賛
- 野崎印刷紙業、味の明太子ふくや、九州旅客鉄道
- 後 援
- 福岡県、(公財)福岡市文化芸術振興財団、福岡商工会議所、西日本鉄道
- 入場料金
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- 一般: 1,400円(1,200円)
- 高大生: 900円(700円)
- 小中生: 500円(300円)
- 未就学児は無料。
- 前売・団体等…前売、20名以上の団体、満65歳以上(年齢を証明できるものを提示)、外国の方(パスポート、在留カードなど国籍を証明できるものを提示)の割引料金。
- 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳(以上の手帳を提示した人の介護者1人を含む)、特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証を提示の場合は無料。
- チケット販売
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- ローソンチケット(Lコード:81439)
- チケットぴあ(Pコード:769-857)
- イベント
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会場内ワークショップ
国芳を味わい尽くす「オリジナルしおり」をつくろう! -
- 日時
- 会期中
- 会場
- 展示室内
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展示作品から味わい深い脇役たちをスタンプにしました。福岡会場限定のしおり台紙にポン!と押して、お気に入りの1枚をお持ち帰りください。
- 担当学芸員によるギャラリートーク
- 会場内で、担当学芸員が作品を観ながら展覧会の魅力を解説します。
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- 日時
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11/20(水)・12/4(水)・12/18(水)
14:00~15:00 ※申込不要 - 参加費
- 無料(ただし本展チケットもしくは半券が必要)
- 音声ガイド
- 音声ガイドナレーターは声優・鳥海浩輔さんに決定!
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- プロフィール
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鳥海浩輔(とりうみ・こうすけ)
5月16日生まれ。神奈川県出身。 - 《代表作》
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- 「刀剣乱舞」(三日月宗近役)
- 「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」(グイード・ミスタ役)
- 「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズ(愛島セシル役)など
- 音声ガイド:当日貸出価格 1台600円(税込)
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企画チケット
200セット限定!福岡市博物館オリジナル【2020年 浮世絵カレンダー】 - オリジナルカレンダーがついた、お得な前売券を販売します。
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- 金額
- 1,700円(税込)
- ローソンチケットのみで販売
- カレンダーは会期中会場でのお渡しとなります。
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会場内ワークショップ
- 展示構成
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- 第1章 ヒーローに挑む
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歌川国芳の出世作であり、その後も得意としたのが歴史上や物語に登場するヒーローの勇ましい姿を描いた「武者絵」です。そのDNAは弟子たちに確実に引き継がれていきました。国芳や弟子が逸話やヒーローたちをどのように表現したのかをみていきます。大胆な発想と迫力ある画面には、国芳の魅力が凝縮されています。
- 第2章 怪奇に挑む
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ヒーローの勇ましさを強調するためには、彼らが対峙する怪奇をいかに恐ろしく表すかということが重要です。また状況が異常であればあるほど画中のドラマ性は高まります。国芳は血がほとばしる残虐な場面を描いた作品を描いていますが、時代の要請だったのでしょう、弟子もまたその路線を受け継ぎました。本章ではそうした怪奇を描いた作品や「血みどろ絵」と呼ばれる作品を紹介します。
特に落合芳幾と月岡芳年が手がけた「英名二十八衆句」は全点を一挙公開します。衝撃的な表現だけでなく、当時の職人技の粋を集めた「彫り」と「刷り」も圧巻です。
- 第3章 挑む美人
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国芳が描く美人像は、現実味にあふれ、はつらつとした明るさを放っています。一方で芳年の描く美人は妖艶な雰囲気をたたえています。そうした女性たちは、国芳一門では、「しぐさ」や「気持ち」をまとって表現されます。ここでは、「何々したい」などというタイトルでくくられた作品を中心に紹介し、それぞれの女性表現の魅力をみていきます。
当時のファッションや人々のくらしの息づかいを、身近に感じられるコーナーです。
- 第4章 話題に挑む
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国芳の戯画(滑稽な絵)はバリエーションの豊富さと、アイデアの奇抜さにおいて他の追随を許しません。彼が浮世絵界に残した新機軸のひとつだといえるでしょう。
一見、ユーモラスに見える国芳の戯画のなかには、幕政を風刺しているとしてさまざまな憶測が飛び交い大評判をとったものもあります。ここでは当時、話題となった見世物に取材したものや、世相をネタにした戯画など、ニュースソースとしての作品を紹介します。国芳が時代をどう捉え、いかに商品としたのか、その挑戦を見ていただきます。国芳画の「おもしろさ」の裏側がのぞけます。
- 終章 芳ファミリー
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親分肌だったといわれた国芳のもとには多くの絵師が弟子入りし、その多くが画号に「芳」の字をつけています。芳年、芳幾、芳藤、芳艶・・・と、それぞれが国芳のDNAを受け継ぎ、個性を発揮しています。終章では、そんな「芳」ファミリーの作品をまとめて展観し、人々に情報と楽しみを提供し続けた浮世絵最後の光芒を確認します。
- コレクション紹介 好きをつらぬく
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本展の核となるコレクションを形成した高木繁氏と尾崎久弥氏は、いずれも大正から収集をはじめ、まだ評価が低かった国芳らの魅力を普及するよう力を尽くしています。
他の評価に左右されることなく自分の「好き」をつらぬいた両氏の収集熱は、現代の私たちへのエールとなるでしょう。