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No.023

歴史展示室

元寇防塁展

平成3年11月19日(火)~平成4年1月19日(日)

生の松原の防塁(「蒙古襲来絵詞」)
生(いき)の松原の防塁(「蒙古襲来絵詞(もうこしゅうらいえことば)」より)
生の松原の防塁-2列の石積み
生の松原の防塁-2列の石積み

 元寇防塁(げんこうぼうるい)は、今からおよそ700年余り前の1276(建治2)年、再度の蒙古襲来に備えて博多湾に築かれました。当時は石築地(いしついじ)と呼ばれ、1281年の弘安(こうあん)の役(えき)では元軍の上陸を阻止(そし)しました。しかし、江戸時代にはすでに砂に埋まり、また壊(こわ)されていました。

 防塁の考古学上の調査は、1913(大正2)年の今津長浜(いまづながはま)の防塁に始まり、1931(昭和6)年には国の史跡に指定されました。戦後、1968(昭和43)年から1971(昭和46)年にかけて本格的な発掘調査が行われ、現在のような姿で整備保存されています。

 今回の展示では国史跡指定から60年、戦後の本格的調査から20年を記念して、元寇防塁の調査研究の歩みと、意外に知られていない築造方法について展示します。防塁は単に石を台形状に積み上げた構築物にすぎません。されど蒙古襲来に関する世界史的な遺跡です。この展示を機会に防塁に対する理解が深められ、文化財としての貴重な価値を再認識していただければ幸いです。

元寇防塁の発掘調査(明治時代~)
調査年月地区内容
1913年(大正2)7月今津長浜史蹟現地講演会(主催・福岡日日新聞社)による地元の人々を動員した発掘と現地での講演会
1920年(大正9)10月西新教育勅語下賜30周年を記念して西新尋常高等小学校生徒を動員した発掘
1924年(大正13)12月西新福岡県嘱託島田寅次郎氏による現修猷館高校東側の道路建設にともなう発掘調査
1968年(昭和43)3月生の松原福岡市教育委員会による保存工事のための発掘調査(考古・文献・土木工学等の総合的調査)
同年8~9月今津
1970年(昭和45)1~2月西新
1971年(昭和46)9月今津福岡市教育委員会による復元補強のための発掘調査
1978年(昭和53)10月姪浜脇福岡市教育委員会による市営団地建設にともなう発掘調査
(右の文書の釈文) 防塁の築造を命じた最初の文書(少弐経資(つねすけ)石築地役催促状(さいそくじょう))
(右の文書の釈文) 防塁の築造を命じた最初の文書(「少弐経資(つねすけ)石築地役催促状(さいそくじょう)」)

休館日

開館時間
午前9時30分~午後5時30分
(入館は午後5時まで)
休館日
毎週月曜日
※月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館
※年末年始の休館日は12月28日から1月4日まで
pressrelease

Facata(博物館だより)

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