作家紹介

・中ノ子タミ（1883～1971）
　明治16年、人形師中ノ子吉三郎の三女として博多に生まれ、幼少の頃から父に学ぶ。九州帝国大学（現・九州大学）医学部にて小島興一や原田喜平らとともに人体解剖を受講し、人形の造形技術に取り入れるなど博多人形の発展に尽力した。 昭和35年に嘉穂町麟翁寺（りんおうじ）の「母里太兵衛像」、36年に東公園の日管上人（日蓮上人銅像建立者）のレリーフ像を制作。

1　島の千歳　 中ノ子タミ作

2　奏　 中ノ子タミ作

3　鯛車 中ノ子タミ作

 

・小島與一（1886～1970）

　明治19年に博多中市小路（なかいちしょうじ）（現・博多区奈良屋町）に生まれる。日本画家上田鉄耕に師事、33年に博多人形白水六三郎に入門。42年の大阪博覧会で「舞妓」が一等賞受賞。大正3年から歌舞伎人形を得意とし、「與一人形」と呼ばれた。14年のパリ万国装飾美術工芸博覧会では「三人舞妓」が銀賞受賞。全国に名が知られた博多人形師。勲五等瑞宝章受賞。

7　初袷　小島與一作

6　養老　 小島與一作

5　巴能　 小島與一作

4　鏡獅子　小島與一作

　

・原田嘉平（1894～1982）

　明治27年に博多大乗寺前町（現・博多区冷泉町）に生まれる。42年に博多人形師白水六三郎に入門。兄弟子の小島與一とともに博多人形の芸術性向上に研鑽した。大正14年のパリ万博に「文政の宵」を出品、銅牌受賞。

9　母里太兵衛　原田嘉平作

11　月琴　 原田嘉平作

8　夕映え　 原田嘉平作

10　浩宮殿下ダルマ運び　 原田嘉平作