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No.045

黒田記念室

黒田資料名品展3

平成5年4月6日(火)~6月6日(日)

重要文化財 一の谷形兜 黒糸威桶側胴丸具足 小具足付
重要文化財 一の谷形兜 黒糸威桶側胴丸具足 小具足付
国宝 刀 名物へし切長谷部
国宝 刀 名物へし切長谷部
徳川家康感状
徳川家康感状

 この展示は、黒田資料として本館に収蔵されている旧福岡藩主黒田家の資料のうち、国宝・重要文化財等に指定されている品々を中心に、安土桃山時代から江戸時代初めの黒田氏の歴史を紹介するものです。この時代は、各地の戦国大名による長い戦乱が終わり、全国を支配する新たな統一政権が誕生する過渡期にあたり、揺れ動く時代のうねりの中で多くの武将が活躍しました。今回の展示では、この時代に活躍し、後に近世福岡藩の藩祖(はんそ)、そして初代藩主(はんしゅ)と称されることになった如水(じょすい)と長政(ながまさ)の2人に焦点をあて、刀剣や甲冑などの武具のほか、絵画・古文書によって、2人の人物像や当時の世相について紹介します。

展示解説

黒田如水(1546~1604年)

 はじめ孝高(よしたか)といい、黒田職隆(もとたか)の嫡男(ちゃくなん)として播磨国に生まれました。当初、父職隆とともに西播磨の豪族小寺(こでら)氏に仕えていましたが、織田信長が台頭すると信長を支持し、播磨国に派遣された秀吉に従って中国地方の平定に協力しました。さらに、信長の没後は秀吉の参謀(さんぼう)として彼の全国統一に貢献し、その戦功により豊前国内の6郡を領地として与えられ、晩年は嫡男長政とともに筑前国に移り余生を送りました。彼はキリシタン大名として知られるほか、連歌(れんが)や茶道に通じた文化人でもありました。

黒田長政(1568~1623年)

 如水の嫡男(ちゃくなん)として播磨国に生まれ、幼少の頃は信長のもとに人質(ひとじち)として出されて秀吉に預けられたため、近江国長浜(ながはま)で育ちました。父如水とともに秀吉のもとで活躍しますが、秀吉の没後は次第に徳川家康との関係を深め、関ケ原の戦いでは秀吉の旧臣らの多くを家康の味方に付けるなど、その勝利に大きく貢献しました。そしてその功績により、家康より筑前一国を与えられ、近世福岡藩の基礎を築きました。彼は筑前入国後に様々な法令を定めますが、それらは後に家臣団の統制や領内の統治のための法規範となりました。

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pressrelease

休館日

開館時間
9時30分〜17時30分
(入館は17時まで)
※2024年7月26日~8月25日の金・土・日・祝日と8月12日~15日は20時まで開館(入館は19時30分まで)
休館日
毎週月曜日
(月曜が祝休日にあたる場合は翌平日)
※2024年8月12日~15日は開館し、8月16日に休館
※年末年始の休館日は12月28日から1月4日まで

Facata(博物館だより)

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