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No.157

考古・民俗展示室

環濠集落(かんごうしゅうらく)-いくさのはじまり-

平成12年1月5日(水)~3月12日(日)

那珂遺跡67次調査区環濠断面
那珂遺跡67次調査区環濠断面
板付遺跡全景
板付遺跡全景

 紀元前5世紀頃の九州地方に大陸から稲作文化が伝えられ、弥生時代が始まりました。稲の栽培は、人々に豊かな実りを約束し、生活の安定をもたらしました。
 ところが一方では、収穫物や耕作地の水利を巡ってムラ同志が争うようになります。争いからムラを守るため周囲に深い濠を巡らした「環濠集落(かんごうしゅうらく)」が造られるようになります。つまり弥生時代は、日本列島に豊かさと安定をもたらした反面で、人々が傷つけあい殺しあう争いの時代でもありました。この争乱の時代を経て地域はより大きなまとまりへ統合されていったのです。
 今回は、「環濠集落」の造られた時代の「戦士」達の骨に刻まれた生々しい傷跡や墓に副葬された「武器」から戦いのようすを復原し、人はなぜ傷付け合わなければならなかったのかを一緒に考えてみましょう。


ムラを守る逆茂木
ムラを守る逆茂木
朝日遺跡(愛知県埋蔵文化財センター)

環濠集落のはじまり

 周囲に濠を巡らしたムラは、農耕が始まった8000年前の中国で見つかっています。 紀元前5世紀頃に水稲耕作が九州地方に伝わると、防御機能を備えたムラ「環濠集落」がつくられるようになります。
 ムラの外側に巡らされた濠は、人の背丈よりもはるかに深く、飛び越えられないほどの幅をもっていました。なかには幾重にも環濠を掘り巡らし、濠の外側に土塁(どるい)や柵列(さくれつ)・逆茂木(さかもぎ)など外敵を防ぐさまざまな工夫をこらしたムラのようすも発掘によって明らかになりました。

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休館日

開館時間
9時30分〜17時30分
(入館は17時まで)
※2024年7月26日~8月25日の金・土・日・祝日と8月12日~15日は20時まで開館(入館は19時30分まで)
休館日
毎週月曜日
(月曜が祝休日にあたる場合は翌平日)
※2024年8月12日~15日は開館し、8月16日に休館
※年末年始の休館日は12月28日から1月4日まで

Facata(博物館だより)

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