アーカイブズ

No.311

歴史展示室、美術・工芸展示室

タンカ-チベット仏教絵画の世界-

平成20年1月16日(水)~3月16日(日)

5. 曼荼羅(まんだら)とは何か

 タンカの中には濃密な色彩を用いて多くのほとけを幾何学的な図形の中に描いたものがあり、これを一般に曼荼羅と呼んでいます。曼荼羅は本尊を中心とするほとけたちの世界を目に見えるかたちであらわしたもので、密教僧がイマジネーション(=観想(かんそう))の力によって自己をほとけの世界と一体化するために用いられます。
 曼荼羅には多くの種類がありますが、その構造は世界の中心にそびえ立つ須弥山(しゅみせん)をモチーフにしているといわれます。今回展示した須弥山図には円形の海の中央に須弥山があり、その上には宮殿が描かれています。この宮殿を大きくして真上から見たように描いたのが曼荼羅というわけです。
 なお、曼荼羅と呼ばれるものの中には必ずしも幾何学的な構図をとらないものもあります。チベット仏教のニンマ派で用いられる寂静(じゃくせい)四十二尊曼荼羅と忿怒(ふんぬ)五十八尊曼荼羅(=寂静忿怒百尊曼荼羅)は、人が死んでから生まれ変わるまでの間に出会うという100のほとけが描かれています。
(末吉武史)


26.須弥山図
  22.護法尊曼荼羅
  • facebook
  • twitter
  • instagram
  • youtube

最新情報を配信中

pressrelease

休館日

開館時間
9時30分〜17時30分
(入館は17時まで)
※2024年7月26日~8月25日の金・土・日・祝日と8月12日~15日は20時まで開館(入館は19時30分まで)
休館日
毎週月曜日
(月曜が祝休日にあたる場合は翌平日)
※2024年8月12日~15日は開館し、8月16日に休館
※年末年始の休館日は12月28日から1月4日まで

Facata(博物館だより)

  • 福岡市博物館 市史編さん室
  • はかた伝統工芸館
  • ふくおか応援寄附
  • 福岡市の文化財

福岡市博物館

〒814-0001
福岡市早良区百道浜3丁目1-1
TEL:092-845-5011
FAX:092-845-5019