民具と生活
−暮らしの中の意匠(デザイン)、暮らしのための設計(デザイン)−
令和7年1月5日(日)~4月13日(日)
企画展「民具と生活−暮らしの中の意匠(デザイン)、暮らしのための設計(デザイン)−」
リーフレット
「民具」は渋沢敬三による造語で「一般庶民が、その日常生活の必要から、製作・使用してきた伝承的な器具・造形物の総称」のことです。簡単にいえば、私たちが日常生活を送る上で欠かさず使用してきた用具のことです。
民具はその土地で暮らす人々が少しでも快適に過ごすために、生活に適した無駄のない形状や設計になるように工夫や改良が施されてきました。また、古くから人々は自然のはたらきを利用し、身の回りの様々な自然素材を活用して民具を製作してきました。そこには使用者の経験的な「生活の知恵」が詰まっています。
しかし、産業の構造が大きく変化し、次々と新しい素材が開発され、生産技術が進化する中でかつて使用していた民具のほとんどが工業製品へと置き換わってしまいました。大量生産・大量消費の時代を迎えた現在、改めて民具から生活文化の変遷や生活の知恵を学び、私たちの生活のあり方を見詰め直す良い機会かもしれません。
本展では、当館が所蔵する民具コレクションの中から、衣食住などに関する生活用具から工芸品まで、多種多様な素材や形状の民具を厳選して一挙に紹介します。
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展覧会名
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民具と生活−暮らしの中の意匠(デザイン)、暮らしのための設計(デザイン)−
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会期
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令和7年1月5日(日)~4月13日(日)
- 会場
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企画展示室1~4
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休館日
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月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日休館)
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開館時間
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9:30~17:30(入場は17:00まで)
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観覧料
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一般200円(150円)・高大生150円(100円)
中学生以下無料/常設展・企画展共通
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ハギトージン
長崎県対馬市厳原町豆酘 昭和時代 福岡市博物館蔵
40枚以上の端布を継ぎ合わせて仕立てた鉄砲袖の仕事着。秋から春にかけて山や海仕事などで着用しました。
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蟹漁用の筌
福岡県 昭和時代 福岡市博物館蔵
川蟹を捕獲するための漁撈具の筌。河川の状況を把握し、蟹が集まりそうな場所に仕掛けて捕獲をします。入口には返しが付いていて、中に入ったら逃げ出すことはできません。