市制施行130周年記念
福岡市 これまでとこれから2
令和元年7月17日(水)~10月27日(日)
これから
遺跡の発掘調査の歴史を振り返ってみると、その時々の社会・政治・経済状況と連動しながら開発が行われた福岡市の発展の様子が見えてきます。現在は、高度経済成長期前後に建設された高層階建物を中心に次々と再開発が行われ、福岡市はさらに変化しようとしています。また、山林や田畑だった郊外への宅地開発も進み、新たなまちが形成されている地域もあります。
これまで行われてきた開発などの中で発見、調査された遺跡や文化財は、地域住民の方々の協力もあって適切な状態で保存・公開されています。さらに近年は、官民、地域住民が共働して観光資源や地域のシンボル、あるいは学校教育や社会教育の場、地域コミュニティの施設などとして活用していく、といった新たな役割が期待されています。わたしたちが過去から受け継いできたものを、次の世代にどのように伝えていくのか。めまぐるしい変化を遂げる福岡市だからこそ、一歩立ち止まって考えてみる。今回の展示がそのきっかけになれば幸いです。(福薗美由紀)