平成30年6月5日(火)~8月5日(日)
消え去りゆく町の法被
町界町名整理から約十年後、次々と失われていく山笠法被の姿を記録しようと、博多の郷土史家・石橋源一郎氏、波多江五郎氏、福岡女学院短期大学の徳山怜子氏らによる法被に関する資料の収集がはじまりました。その様子は、新聞で特集が組まれるなど、精力的なものでした。数年の間に、かつての七流を中心に七十種ほどの山笠法被が確認されています。ときには、転用されていた布団カバーを解いての復元も行われたようです。しかしながら橋口町(はしぐちまち)、妙楽寺新町(みょうらくじしんまち)、廿屋町(にじゅうやまち)、奥小路(おくしょうじ)、古小路(こしょうじ)の五か町の法被については、この時点ですでに実物が失われていたようです。これらの調査の成果は、福岡市博物館が開館する際にも参考にされ、古い写真や現物を手がかりに長法被が複製されました(写真1)。 (河口綾香)
本展は当番法被の展示替えがあります。
【前期】
平成30年6月5日(火)〜7月8日(日)
土居流・洲崎流・東町流の当番法被
【後期】
平成30年7月10 日(火)〜8月5日(日)
呉服町流・魚町流・石堂流・西町流の当番法被